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政策・技術革新・金融市場のサステナビリティ分野における進展

2025年3月20日に投稿されたサステナビリティ関連の最新ニュースや動向をまとめました。企業の気候目標設定基準の改訂、投資とイノベーションを促進する国際会議、新たなグリーンボンド発行など、多岐にわたる話題が取り上げられています。これらは、持続可能な未来への道筋を示す重要な一歩となるでしょう。

目次

昨日のサステナビリティ最新トピック

1. SBTiによる「ネットゼロ基準」の改訂案発表

Science Based Targets initiative (SBTi)は、企業が科学的根拠に基づいた気候目標を設定するための新しいガイドライン「Corporate Net-Zero Standard Version 2」を公開しました。この改訂案では、企業規模や地域ごとの要件が明確化され、小規模企業には柔軟性が与えられる一方、大規模企業にはScope 3排出量削減目標の設定義務が課されます。また、「残余排出量」に対してカーボンクレジットを活用する指針も含まれています。
(出典: https://www.esgdive.com/news/sbti-releases-draft-update-corporate-net-zero-standard-version-2/743102/)

2. EarthX主催「E-Capital Summit」開催発表

国際環境非営利団体EarthXは、第9回E-Capital Summit(4月22日~24日開催)の詳細を発表しました。このイベントでは、持続可能性投資と産業イノベーションに焦点を当て、高レベルなディスカッションやネットワーキング機会が提供されます。今年のテーマは「Sustainability Investing: Navigating a New World」であり、新しい環境ソリューションへの投資加速と実践的解決策探求が目的です。
(出典: https://www.prnewswire.com/news-releases/earthx-announces-9th-annual-e-capital-summit-catalyzing-environmental-sustainability-and-resilience-through-investment-and-industry-innovation-302407533.html)

3. ブラジルで初めて生物多様性・社会的取り組みに特化した債券発行

IFC(国際金融公社)およびIDB Invest(米州開発銀行)はブラジル最大手銀行Itaú Unibancoと提携し、生物多様性保全および社会的取り組み支援に特化した債券(総額250百万ドル相当)を初めて発行しました。この債券収益は農地再生プログラムREVERTE®などへ充当され、生態系保護や中小企業支援にも寄与します。
(出典: https://www.ifc.org/en/pressroom/2025/ifc-idb-invest-forge-partnership-with-itau-to-first-sustainability-and-social-bond)

4. 米SECによるESGファンド名義規則適用期限延長

米証券取引委員会(SEC)は、「Names Rule」の適用期限延長を決定し、大型ファンドグループには2026年6月11日、小型ファンドグループには同年12月11日まで猶予期間が設けられました。この規則変更はESG戦略との整合性確保に向けたものです。
(出典: https://www.esgdive.com/news/sec-delays-back-names-rule-compliance-dates/742825/)

まとめ

昨日投稿された記事から見えるように、サステナビリティ分野では政策・技術革新・金融市場で大きな進展があります。特にSBTiによる新基準案やEarthX主催イベントなど、多くの関係者間で協力しながら具体的アクションへ移行する動きが顕著です。また、生物多様性保全への直接投資事例としてブラジルで初めて実施された債券プロジェクトも注目すべき成果と言えるでしょう。これからもこうした動きを追いながら、日本国内外問わず持続可能な未来構築への貢献方法について考えていく必要があります。

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