2025年4月23日、サステナビリティ分野では、企業のESG（環境・社会・ガバナンス）対応や政策の変化に関する重要な発表が相次ぎました。本コラムでは、特に注目すべき3つのトピックを取り上げ、企業のサステナビリティ戦略に資する情報をお届けします。
昨日のサステナビリティ最新トピック
1. Sight Sciences、初のサステナビリティレポートを発表
米国の眼科医療技術企業Sight Sciencesは、2022年から2024年までの環境、社会、ガバナンス（ESG）活動をまとめた初のサステナビリティレポートを発表しました。同社は、2024年にScope 1およびScope 2の温室効果ガス排出量を報告し、今後の継続的な開示と低炭素技術の市場導入を促進する方針を示しています。
(出典: Sight Sciences Announces the Release of its Sustainability Report)
2. モンデリーズ、バージンプラスチック削減目標に課題
食品大手モンデリーズは、2024年のバージンおよびリサイクルプラスチックの使用量に関する目標達成に課題があることを報告しました。同社は、2025年の目標達成に向けて、包装材料の持続可能性向上に取り組む必要があります。
(出典: Mondelēz sustainability report shows challenges in lowering virgin plastic)
3. カナダ証券管理局、気候関連開示規則の策定を一時停止
カナダ証券管理局（CSA）は、気候関連の開示規則および多様性関連の開示規則の策定を一時停止すると発表しました。これは、米国および世界的な動向を踏まえ、カナダ市場の競争力と適応性を考慮した措置とされています。
(出典: CSA updates market on approach to climate-related and diversity-related disclosure projects)
まとめ
2025年4月23日は、サステナビリティ分野において企業のESG対応や政策の変化に関する重要な発表がありました。Sight Sciencesの初のサステナビリティレポート発表は、医療技術分野におけるESG対応の進展を示しています。一方、モンデリーズの報告は、包装材料の持続可能性向上における課題を浮き彫りにしました。また、カナダ証券管理局の開示規則策定の一時停止は、政策面での柔軟な対応の必要性を示しています。
企業のサステナビリティ担当者は、これらの動向を踏まえ、自社の戦略や取り組みを見直し、強化することが求められます。特に、ESG開示の強化、サプライチェーンの持続可能性、包装材料の改善など、具体的なアクションが必要です。今後も、国内外のサステナビリティ関連の動向を注視し、柔軟かつ積極的に対応していくことが重要です。
