MENU

世界のクリーンエネルギー投資が過去最高を記録、化石燃料からの転換が加速

2025年6月8日に発表された最新のサステナビリティ関連ニュースや論文では、世界的なクリーンエネルギー投資の急増や企業による脱炭素経営への取り組み、国際的なスポーツイベントにおけるサステナビリティ推進など、多様な分野で持続可能性への動きが加速していることが明らかになりました。本コラムでは、その中でも特に注目すべき「2025年の世界クリーンエネルギー投資額が過去最高を記録」というトピックを中心に、昨日発表された主な動向をまとめます。

目次

昨日のサステナビリティ最新トピック

1. 世界クリーンエネルギー投資額、2025年は3.3兆ドルで過去最高へ

国際エネルギー機関(IEA)が6月8日に発表したレポートによれば、2025年の世界全体でのエネルギー投資額は3.3兆ドルと史上最高水準となり、そのうち2.2兆ドル(約67%)が再生可能エネルギー・原子力・送電網・蓄電池・低排出燃料など「クリーンテクノロジーズ」分野に投入される見通しです。これは化石燃料部門への投資額のおよそ2倍となり、「脱炭素社会」実現へ向けたグローバルマネーフロー転換を象徴しています。また同レポートでは、今年度は原油生産への支出も前年比6%減少し、「コロナ禍以外で初めて」化石燃料関連支出全体も縮小する見込みと指摘されています。IEA事務局長ファーティ・ビロル氏は「価格下落と需要減退」が背景だと述べています。

(出典: https://energyindemand.com/2025/06/08/energy-in-demand-news-june-8-9-2025/

2. ドイツ大手運用会社Union Investment社:米ExxonMobil株式を全売却

同じく6月8日付Financial Times報道によれば、大手アセットマネージャーUnion Investment(ドイツ)は米石油メジャーExxonMobil株式保有分すべて売却したことを公表しました。その理由として「気候変動対策目標設定や情報開示姿勢が不十分」と判断したため、と説明しています。同社責任者ヘンリック・ポントゼン氏は「長期的かつ包括的な気候戦略策定こそESG評価基準」と強調し、「該当基準未達の場合には今後も積極的にダイベストメント(撤退)」する方針です。なおUnion Investment社自身は米国内顧客や拠点等との利害関係なし、と独立性にも言及しています。

(出典: https://energyindemand.com/2025/06/08/energy-in-demand-news-june-8-9-2025/

3. ハイアール:パリ開催スポーツ大会で持続可能性重視型イベント開始

中国家電大手ハイアールは6月8日付けでパリ市内にて新たなスポーツイベント“Haier Fans Cup” を開催しました。本大会では環境配慮型運営方針として、省エネ設備導入、ごみ削減施策、市民参加型ワークショップ等、多角的なサステナブル施策実装例として注目されています。企業ブランド価値向上のみならず、大規模国際イベント自体にもSDGs視点導入拡大傾向です

(出典: https://www.winssolutions.org/sustainability-in-the-news-june-03-08-2025/

 まとめ

昨日(6月8日)はグローバル規模で以下三つの重要動向が確認されました。

1. IEAによる世界最大級規模となる年間3.3兆ドルもの総合エネルギー投資予測、そのうち再生可能系技術領域へ2倍超シフトという歴史的転換点。

2. 欧州金融機関によるESG観点からのダイベストメント本格化 – 特定企業の名指し撤退事例増加。

3. 消費者接点領域でも進む“持続可能性”浸透**—国際スポーツ大会等リアルイベント現場でも具体施策展開。

これら一連ニュースから読み取れる最大ポイントは、「金融」「産業」「生活」の各層それぞれで、“脱炭素社会”構築へ不可逆ともいえる潮流形成段階入りしたという事実です。今後も各種プレイヤー間連携強化、新技術活用促進、および透明性ある情報開示要求など多面的対応力こそ競争優位要件となっていくでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次