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インフラにおけるレジリエンス強化、クリーンエネルギー産業への規制強化法案可決

2025年6月28日に発表されたサステナビリティ関連の最新ニュースや論文を調査した結果、世界各地で持続可能な社会実現に向けた新たな動きが見られました。本コラムでは、特に注目すべき「分散型水資源確保技術の普及」と「米国議会上院によるクリーンエネルギー政策への逆風」を中心に、昨日投稿された専門性の高い海外情報を要約し、企業のESG担当者が押さえておくべきポイントを解説します。

目次

昨日のサステナビリティ最新トピック

1. 分散型水資源確保技術:オープンソース大気中水生成システム「Aqua Tower」の公開

近年、水資源へのアクセスは世界的な課題となっています。2025年6月28日に公開されたAqua Towerプロジェクトは、「誰もが自宅で大気中から飲料水を生成できる」ことを目指したオープンソース設計図と教育コンテンツです。商業製品ではなく、自作・カスタマイズ可能な設計図として無償提供されている点が特徴です。

このシステムは太陽光発電にも対応しており、災害時やインフラ未整備地域でも活用できる柔軟性があります。また、「中央集権的インフラから個人主導型へ」という思想転換も提唱しており、水道網への依存度低減やレジリエンス強化につながります。今後、水ストレス地域やオフグリッド志向層だけでなく、多様なコミュニティで採用拡大が期待されます。

(出典:https://www.globenewswire.com/news-release/2025/06/28/3107046/0/en/Aqua-Tower-Water-System-Explained-Build-Your-Own-Off-Grid-Atmospheric-Generator-for-DIY-Water-Independence-2025.html

2. 米国議会上院:クリーンエネルギー産業への規制強化法案可決

同日付で米国環境防衛基金(EDF)が報じたところによれば、米上院共和党は夜間審議にてクリーンエネルギー産業へ打撃となる新法案を可決しました。この法案には再生可能エネルギー事業者への補助金削減や規制強化などが盛り込まれており、「脱炭素社会実現には逆行する動き」と批判されています。

アメリカ国内外では再生可能エネルギー投資拡大と脱炭素推進圧力が高まっている一方、このような政治的逆風も顕在化しています。企業としては政策変動リスク管理と多元的調達戦略構築の重要性が改めて浮き彫りになりました。

(出典: https://www.edf.org/media/latest-senate-bill-only-harms-clean-energy-when-more-needed

まとめ

昨日(2025年6月28日)は、大規模インフラ依存から分散型自立モデルへ移行するための具体策として、大気中水生成装置「Aqua Tower」のオープンプラットフォーム展開という画期的イノベーションと、一方で主要経済圏アメリカ合衆国上院による再生可能エネルギー支援縮小という対照的なニュースが報じられました。

これら二つの動向はいずれもESG経営戦略上見逃せない示唆を含んでいます。「分散型」「自立」「レジリエンス」というキーワードとともに、不安定化する政策環境下でも持続可能性投資・イノベーション推進体制の構築こそ今後ますます重要になるでしょう。

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