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欧州最大のフローティングソーラーファーム稼働と持続可能な燃料への新たな挑戦

2025年7月12日、世界各地でサステナビリティ分野における注目すべき動きが報じられました。特に欧州最大規模のフローティングソーラーファームの稼働開始や、米国地方自治体による持続可能な航空燃料プラント設立への取り組みなど、クリーンエネルギーと循環型社会実現に向けた新たな一歩が見られます。本コラムでは、昨日発表された最新ニュースやイノベーションを要約し、その意義を解説します。

目次

昨日のサステナビリティ最新トピック

1. 欧州最大のフローティングソーラーファーム「Les Îlots Blandin」稼働開始

かつて砂利採掘場だった仏国内127ヘクタールの跡地に建設された欧州最大級となるフローティングソーラーファーム「Les Îlots Blandin」が正式に運用を開始しました。13万5000枚以上の太陽光パネルから成り、年間1万8000トンものCO₂排出削減効果が期待されています。この施設は3万7000人分の電力供給能力を有し、水上設置による冷却効果で発電効率・耐久性も向上。また、水面被覆によって蒸発抑制にも寄与するため、水資源保全にも貢献しています。さらに、本プロジェクトは自然水域ではなく産業跡地活用型であり、生態系への影響も最小限です。これはグローバルな再生可能エネルギー転換推進において画期的な事例と言えるでしょう。

(出典:https://www.goodgoodgood.co/articles/good-news-this-week-july-12-2025

2. 米国イーグル郡:埋立地活用型「持続可能航空燃料(SAF)」プラント構想始動

米コロラド州イーグル郡では、「クリーン家庭ごみ」を原料とした持続可能航空燃料(SAF)プラント建設計画についてSynTec社との提携意向書が承認されました。同社CEOは、「このプロセスは新たな炭素排出をほぼ伴わず、ごみ由来カーボン循環利用という点で従来化石燃料より優れている」と説明しています。本計画実現時には埋立ごみ量大幅削減のみならず、地域空港から飛び立つ航空機へSAF供給も視野に入ります。「ランドフィル・ゼロ」に近づく地域モデルとして注目されます。ただし現在はあくまで意向書段階ですが、新しい資源循環型インフラ構築への第一歩です。

(出典:https://www.kunc.org/news/2025-07-12/county-approves-letter-of-intent-to-explore-partnership-for-sustainable-fuel-plant-at-landfill

3. Growscape社:園芸業界向け革新的ポット&トレイシステムとサステナビリティマイルストーン達成

Growscape社は北米園芸展示会Cultivate’25で、「Keystone Pot & Tray System」という革新的製品群および自社サステナビリティマイルストーン達成について発表しました。このシステムは再利用性・省資源性・廃棄物削減など複数側面から従来比大幅改善を実現しており、生産者だけでなく流通全体へ波及効果が期待されています。今後さらなる詳細情報公開予定ですが、園芸業界でも脱使い捨て化や素材転換ニーズ高まる中、大きな話題となっています。

(出典:https://themalaysianreserve.com/2025/07/12/growscape-to-debut-at-cultivate25-with-bold-vision-game-changing-keystone-pot-tray-system-and-sustainability-milestone/

4. 生物多様性回復:都市芝生スペース活用促進キャンペーン拡大

SNS上では「あなたの芝生をネイティブ種ハブへ」という啓蒙活動投稿が拡散され、多くの賛同コメントや事例共有が見られました。都市部住宅庭園等“デッドゾーン”化した緑地スペースでも在来植物導入等によって生態系ネットワーク回復につながること、その具体的手法紹介など、市民参加型アクションとして関心度上昇中です。

(出典:https://www.instagram.com/p/DMBAfZGpRWl/

まとめ

2025年7月12日は、「再生可能エネルギー」「廃棄物由来資源循環」「製造工程改革」「市民参加型自然回復」といった多角的領域で重要ニュース・取り組み事例が相次ぎました。その中でも特筆すべきなのは、“既存インフラや土地利用転換”という観点から旧産業跡地/埋立ごみ/都市緑地等“未活用領域”へ着目した先進的アプローチです。

これらはいずれも単なる技術導入だけではなく、

– 既存社会基盤との統合

– 地域コミュニティ巻き込み

– ライフスタイル変容促進

という広範囲かつ本質的課題解決志向につながっています。

今後、日本企業・自治体でもこうした海外先行事例から学び、自社/自地域独自課題解決策検討時には

“未利用資源×テクノロジー×協調モデル”

という視点強化こそ不可欠だと言えるでしょう。

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