2025年9月6日に発表されたサステナビリティ関連の最新ニュースや論文では、カーボンキャプチャー機能を持つ新素材開発や、グリーンケミストリーによる持続可能な化学プロセスの進展が注目されました。加えて、米国オレゴン州で再燃する環境政策論争も報じられています。本コラムでは、それぞれの記事・論文を要約し、昨日世界でどのような動きがあったかを解説します。
昨日のサステナビリティ最新トピック
持続可能設計による選択的光酸化反応プロセス:グリーンケミストリー最前線
アメリカ化学会誌ACS Omegaに掲載された最新研究では、「持続可能設計(Sustainable-by-Design)」思想に基づくエチルベンゼン選択的光酸化反応プロセスが提案されています。本手法は連続フロー条件下で行われ、省エネルギーかつ副生成物排出量も抑制できる点が特徴です。石油由来原料から有用中間体への転換工程でもありながら、従来法よりも環境負荷低減につながります。産業界への波及効果にも注目したい成果です。
オレゴン州で再燃する環境政策論争:地域社会と規制強化のせめぎ合い
米国オレゴン州では2025年秋以降、大気・水質保全など複数分野で厳格な規制導入案や既存制度見直し案について議会・市民団体間で激しい議論が交わされています。「経済成長との両立」「地域住民参加型ガバナンス」など多様な視点から意見対立も顕著となっており、今後同様の動きが他地域にも波及する可能性があります。
まとめ
2025年9月6日は、「資源循環×脱炭素」を象徴する革新的技術――CO₂吸着型新素材――および省資源・省エネ志向のグリーンプラント設計という2つの重要テーマについて世界的に進展した日でした。また、一方では先進国地方自治体による「規制強化 vs 地域経済」の構図も改めて浮き彫りになっています。
特筆すべきは、廃棄物だったもの自体を「地球温暖化防止インフラ」に転換させうる技術革新です。このようなイノベーションこそESG経営推進企業には不可欠となっていくでしょう。同時に、多様な利害関係者との合意形成力=ガバナンス力強化も引き続き求められます。
今後とも国内外問わず最先端情報をご紹介してまいりますので、ご参考いただければ幸いです。

