2025年3月26日、世界中でサステナビリティに関する重要な発表や動きが見られました。企業の新たな目標設定、革新的技術の導入、そして政策提言など、多岐にわたるトピックが注目を集めています。本コラムでは、その中から特に注目すべきニュースを取り上げ、要点をまとめてご紹介します。
昨日のサステナビリティ最新トピック
1. O-I Glass、新たな2030年持続可能性目標を発表
O-I Glassは2030年までの新しい持続可能性目標として、温室効果ガス(GHG)排出量47%削減、再生可能エネルギー使用率80%、および平均60%の再生ガラス利用率達成を掲げました。この取り組みはパリ協定の1.5度シナリオと整合しつつ、循環型経済への貢献も強調されています。
(出典:
https://www.o-i.com/news/o-i-glass-announces-new-ambitious-2030-sustainability-goals/)
2. Fidelity International、不動産分野で気候変動対応ファンド拡大
Fidelity Internationalは、不動産分野でエネルギー転換を推進する「LOGICs」ファンド向けに追加資金約1億1900万ドル(約330億円)を調達しました。この資金は主に気候変動対策と持続可能な不動産開発プロジェクトへ投じられる予定です。
(出典: https://esgworldwide.org/26th-march-2025-news/)
3. Trinseoによる先進的リサイクル技術への投資
Trinseo社はポリカーボネートやABS樹脂など難処理プラスチック廃棄物の高品質フィードストック化技術「溶解法」を活用し、新しい循環型プラスチックスソリューション開発へ注力しています。同社はこの技術がコスト競争力と環境負荷軽減双方で優位性があることを強調しました。
4. Biocharによる土壌炭素隔離促進研究
UConn大学研究チームによる新しい論文では、「バイオチャー」が土壌微生物活動および炭素隔離能力向上に寄与することが示されました。特に農業現場で実施されたフィールドスタディデータから得られた結果として、この手法が気候スマート農業実践として有望視されています。
(出典: https://today.uconn.edu/2025/03/biochar-and-microbe-synergy-a-path-to-climate-smart-farming/)
5. Just Climate社によるGreenLight Biosciencesへの2500万ドル投資
Just Climate社はRNAベース農薬製品「Calantha」を提供するGreenLight Biosciencesへ2500万ドル規模の戦略的投資を行いました。この製品群にはミツバチ保護や作物効率改善など、生態系保全にも配慮したソリューションも含まれています。
まとめ
昨日報じられた内容から、多くの企業や団体がより高い持続可能性基準達成へ向けて具体的かつ革新的なアプローチを採用していることが明確になりました。これには温室効果ガス削減、新素材・技術開発、および循環型経済推進など多岐にわたります。また、それぞれ異なる地域・業界間でも共通して見られるテーマとして、「長期的視点」と「協働」が挙げられるでしょう。今後もこれら取り組みから学ぶべき教訓と成功事例について注視していく必要があります。